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12.「島の娘」概略

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サー・ウォルター・ビザント 作  黒岩涙香 訳  トシ 口語訳

Sir・Walter Besant(サー・ウォルター・ビサント)の「Armorel of Lyonesse」の翻訳小説

1913年(大正2年)6月21日から1914年(大正3年)4月12日まで新聞「萬朝報」に連載

島の娘、網守子の住んでいる島は、紫瑠璃諸島となっているが、実際にイギリス、コーンウォール半島南西洋上に百五十近い島からなるシリー諸島が有り、そのうち五島に人が住んでいる。

シリー諸島は世界で一番長い戦争「三百三十五年戦争」の舞台ともなった島。

現在、シリー諸島は観光の島となっている。

国会図書館のライブラリーも破損箇所が多く、全文を読むことが出来ません。

芸術家が、世に出て行く時、如何に才能が有り、良い作品を創作しても、中々評価されず、生活することが出来ないほどの貧困状態に陥っている様子を画いた作品でもある。

現在の世にも、他人に作ってもらった音楽を自分の作品として発表して居たということがあったが、何時の世に成っても、芸術家が認められ、世に出るまでには、一部を除いて非常な困難があると思われる。

登場人物は例によって日本名になっています。

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第十二作 「島の娘」 (扶桑堂刊より)(転載禁止)

島の娘 概略

 英国の西南30マイルに位置する紫瑠璃群島に遊びに来て居た捨部竹里と路田梨英は小舟で群島を周遊しているうち、潮流に流され危うく遭難しそうになるが、島の娘網守子(あもりこ)に発見され、助けられる。網守子は画学生、路田梨英に引かれていくが、やがて路田梨英は紫瑠璃群島のあちこちを写生した後、ロンドンに帰って行く。
 ロンドンに帰るに当たり、梨英は網守子に、都の女性に負けない教養を付けるよう諭す。
 網守子は梨英が去った後、先祖が残した莫大な財産を相続する。
網守子は梨英に諭された教養を付けるため、5年間、イタリア、フランスなど色々な国で、音楽、絵画、其の他の教養を付けるべく日夜努力し、その甲斐あって、素晴らしい女性に成長する。
 梨英に逢いたくて、ロンドンに来るが、ロンドンでは画家梨英の名は一向に聞かない。画家に成って居れば、天才的な絵を書く梨英なので、相当名が上がって居る筈だと思って居た網守子は、梨英の消息が分からないので不思議に思った。
 ロンドンの画壇では、蛭田江南という天才画家がもてはやされていた。
 或時、網守子は蛭田江南の絵を見て、疑問を抱く。
 蛭田江南の描いた絵が、路田梨英が書いた下絵とそっくりだったのだ。


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12.1「島の娘」(一)~(百二十五)はここから目次1へ

12.2「島の娘」(百二十六)~(二百六十一)はここから目次2へ

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