巌窟王、鉄仮面、白髪鬼、野の花、青空菜園、晴耕雨読、野鳥、野草

黒岩涙香の巌窟王、鉄仮面、白髪鬼、野の花の口語訳、青空菜園、野鳥・花の写真、ピアノ、お遍路のページです

鉄仮面100

鉄仮面

ボアゴベ 著  黒岩涙香 訳  トシ 口語訳  

下の文字サイズの大をクリックして大きい文字にしてお読みください

文字サイズ:

更に大きくしたい時はインターネットエクスプローラーのメニューの「ページ(p)」をクリックし「拡大」をクリックしてお好みの大きさにしてお読みください。(拡大率125%が見やすい)

since2009.8.15

今までの訪問者数776人
今日の訪問者数1人
昨日の訪問者数0人

                 下編(序)

   正史実歴 鉄仮面 下編
    序
 仮面をつけて或は敵を打ち負かし、或は強盗を追い払うなどはいつも娯楽作者の得意とするところで、一時は拍手を得るが、つまりは子供が般若の面を見て恐れ、ひょっとこの面を見て笑うのと同じで、どちらも大した違いはない。しかしながら涙香が書いているこの鉄仮面ほど不可思議なものはない。

 普通の仮面は場合に応じて一時の娯楽を提供したり、策略に使われるだけだ。三十年もの長い間牢獄につながれしかも一時もこれをはずさない。もちろん鉄仮面の犯した犯罪はたぶん国事犯だろうとは推察出来るがその罪人の身分名前についてはほとんど何も分からないばかりか、あのバスチューユの牢獄で牢死したのにそれが何者なのかも分からずじまいという。

 上編は既に出版されたが読者にとっては五里霧中にさまようのと同じで鉄仮面が誰なのか見極めずに不審疑惑を残したまま巻を終わって仕舞った。その残念さは察して余り有る。いまこの編のクライマックスになって初めてどんな事だったのかを知ることが出来るだろう。著者もここまで来てはもう天狗の面をはずして今まで読者を迷わせていた罪を謝ることだろうと想像して、岡目の面をかぶりながら舞踏家ならぬ作者の真似をして序の注文に応じて太鼓をたたいてはやし立てているのです。
     明治二十六年五月        竹葉舎晋升

つづきはここから
a:776 t:1 y:0

powered by Quick Homepage Maker 5.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional

巌窟王、鉄仮面、白髪鬼、野の花