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黒岩涙香の巌窟王、鉄仮面、白髪鬼、野の花の口語訳、青空菜園、野鳥・花の写真、ピアノ、お遍路のページです

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人の妻  (扶桑堂)

作者 バアサ・エム・クレイ女史 黒岩涙香 訳 トシ 口語訳

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人の妻 (扶桑堂)

作者 バアサ・エム・クレイ女史 黒岩涙香 訳 トシ 口語訳

新聞「萬朝報」に明治33年(1900年)11月10日から明治34年(1901年)3月16日まで連載されたもので、作者 バアサ・エム・クレイ女史の「女のあやまち」の訳です。

原文が難しい漢字や漢字の当て字を多く使っていること以外は、殆んど現代文に近い文章なので、漢字の当て字は当て字で無い漢字に直し、難しい漢字はなるべく使わず、現代文に直しました。

「人の妻」を2021年5月26日に、本編七十四まで掲載しました。

人の妻 (扶桑堂版)   あらすじ1

親の道楽で伴野荘という代々伝わる膨大な地所を手放さざるを得なくなった、英国の男爵伴野丈夫(じょうぶ)。

一刻も早く伴野荘を取り戻そうと、母御と共に借金の返済の為に奮闘している。そんな時に、天文学者の大津博士から、死んだ放蕩息子の嫁が、孫を連れて豪州から帰って来るので、ロンドン港に迎えに行く様に頼まれる。

男爵伴野丈夫は大津博士の二女の輪子に言い寄られて居て、輪子と結婚をするかどうかを考慮中だった。

伴野丈夫はロンドンに用事があって行く序(ついで)に、大津博士の死んだ息子波太郎が豪州に残した妻槙子とその子供を迎いに行き、槙子が絶世の美女であることを知る。

丈夫は槙子に魅かれて行き、素性がはっきりしない波太郎の未亡人の槙子に結婚を申し込む。

槙子は何かを隠したまま、丈夫と結婚する。


人の妻 (扶桑堂)   あらすじ 2

天文学者 大津博士の息子波太郎と豪州で結婚して、子供が生まれたが、波太郎が豪州で列車事故に巻き込まれ死亡したため、子供を抱えて生活に困った波太郎の妻槙子が、大津博士の援助を得て英国に戻って来た。

大津博士の次女輪子を、嫁にするかどうか見極めようとして居た没落貴族の男爵伴野丈夫は、大津博士に頼まれて、豪州から帰って来る槙子を迎えにロンドン港に行き、槙子を出迎えたが、槙子の美しさに見とれてしまう。

槙子に一目ぼれをしてしまった男爵伴野丈夫は、槙子が大津博士の息子波太郎の未亡人である事に嫌悪感を持つが、槙子の美しさと人柄の良さに益々惚れ込む。

槙子の方も身寄りの無い自分に、親切にして呉れる丈夫にどんどん好感を持って行く。

伴野丈夫は槙子が遊び人波太郎の妻だったことにこだわって、自分の妻には絶対出来ないと考えて居た。

遊び人波太郎の妻だった槙子を思わない事にしようと、自分に無理強いをして居る丈夫だが、結局槙子への思いが捨てきれず、槙子に結婚を申し込む。

槙子は丈夫に何か自分の秘密を言いそびれ、打ち明けなければ、打ち明けなければと思いながらも、打ち明けられずに過ぎてしまう。


人の妻 (扶桑堂版)   あらすじ 3

男爵伴野丈夫は波太郎の妻で有った事は残念に思って居るが、波太郎が死んで未亡人と為った槙子への思いが募り、槙子へ結婚を申し込む。

槙子も丈夫の優しさ、誠実さに魅かれ、結婚を了承する。

伴野丈夫が槙子に結婚を申し込んだ事を知った大津博士の娘輪子は、丈夫が槙子へ心変わりをした事を恨み、丈夫に槙子と波太郎が聞くに耐えない、忌まわしい関係だったと罵(ののし)る。

丈夫の母御は男爵家の妻に成る槙子の素性がはっきりしないので、男爵家の嫁としてふさわしいかどうか危惧していた。

丈夫から輪子が槙子と波太郎が忌まわしい関係だったと云って居る事を聞いた母御は、槙子に波太郎との関係を問い詰める。

何か引っかかるものを感じつつも、槙子が波太郎と正式な結婚をして居た事が分かり、輪子を黙らせて、槙子と丈夫は結婚式を挙げる。

新婚旅行から帰ってしばらくして、丈夫はロンドンタイムスに、槙子松子姉妹の安否を捜す、槙子、松子の伯母、春山夫人の尋ね人広告が載って居る事を知る。

槙子は余り気乗りして居ない様子だが、丈夫は槙子に伯母と面会する様に勧める、二人で伯母の春山夫人・「竹子の方」に会いに行く。


人の妻 (扶桑堂版)   あらすじ (4)

竹子の方に面会すると、不思議な事に、竹子の方は槙子の事を松子だと言う。

槙子は自分は松子では無く、槙子だと主張するが、竹子の方は余り納得した様子では無いが、槙子が自分が槙子だと言うなら、自分は松子だと思うが槙子でも好いと言う。

竹子夫人には子供が居ないので、全財産を槙子に相続させると言う。

槙子が男爵伴野丈夫と結婚したことを非常に喜び、伴野荘が人手に渡って居ると聞き、直ぐに伴野荘を槙子に取り戻して遣る事にする。

伴野荘も伴野家に戻り、落ち着いた頃、竹子の方は高齢の為亡くなる。竹子の方の兄の春山伯爵と竹子の方の遺産のことで相談する為デポンジャーへ向かおうと丈夫は、乗換駅で次の汽車を待った。

デポンジャーへ行くため乗り換え駅で待って居ると、ロンドンから来た汽車から降りて来た人の中に、見覚えのある人が居た。死んだ筈の波太郎だ。

波太郎は丈夫を見附けて近寄って来た。丈夫は槙子の元夫波太郎が生きて居た事にショックを受け、このままでは槙子が重婚の恥ずかしさから死んでしまうのを心配し、波太郎を殺そうとする。

波太郎を一度は殺した積りだったが、波太郎が息を吹き返し、アメリカに行く金を呉れるなら、槙子に生きて居る事を告げずに、アメリカに行くから、アメリカで生活する金を出せと恐喝される。

槙子の事を考えて丈夫は波太郎に金を与える約束をし、丈夫自伸も槙子の前から去る事にする。

男爵家の名誉の為にも、丈夫は夫ある身の人と結婚したことが世に知られるのを恐れると共に、槙子が重婚した事を知ったら、恥ずかしさの為死んでしまうに違いないと思い、槙子に何も知らせないまま、印度に去る。

槙子は丈夫が何も云わずに身を隠したのは、自分に何か落ち度が有るのだろうと思うが、見当が附かず、やがて丈夫を恨む様に成り、離婚を決意する。


人の妻 (扶桑堂版)   あらすじ (5)

何故夫、丈夫が槙子と会おうとしないのか理解できない槙子は離婚を決意する。

インドから大津博士の娘鈴子と結婚する為に帰って来た丈夫の弟次男から、丈夫が何故槙子と別れようとして居るかを聞いた鈴子。

立ち聞きから、丈夫が槙子と別れようとして居るのは、波太郎が生きて居る事が分かったからだと知った輪子。

輪子と風間夫人は槙子を波太郎が生きて居るのに丈夫と結婚したのは重婚で畜生にも劣ると罵(ののし)る。

槙子は丈夫が去って行ったのは、波太郎が生きていて、自分と槙子との結婚は成立しないと思って居るからだと知って喜ぶ。

今の槙子は実は槙子の妹松子で、丈夫と結婚する迄は未婚だったのだ。



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