巌窟王、鉄仮面、白髪鬼、野の花、青空菜園、晴耕雨読、野鳥、野草

黒岩涙香の巌窟王、鉄仮面、白髪鬼、野の花の口語訳、青空菜園、野鳥・花の写真、ピアノ、お遍路のページです

kuroiwaruikou

黒岩涙香 

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時代と背景

1.時代(インターネットサイトSensrより)

 ・黒岩涙香は文久2年9月29日(1862.11.20)に高知県安芸
  市に生まれ、大正9年10月6日(1920)没した。

 ・明治15年(1882)に創刊された「絵入新聞」に入社し、
  語学力を生かして記者として活躍したが、後に翻訳小説に取
  り組むようになる。

 ・明治25年(1892)タブロイド版日刊紙「万朝報」(よろずちょ
  うほう)を創刊し、一時は東京一の発行部数を誇り、最大発行
  部数は30万部となった。

 ・100以上の翻訳小説を書いたが鉄仮面や白髪鬼、野の花などは
  萬朝報に連載し人気を博
  した。
  (「萬朝報」縮刷版が千葉県立西部図書館にも蔵されている)
 

2.背景

 ・江戸時代が終わって25年にして新聞で「鉄仮面」や「白髪鬼」
  を楽しむ人々がいる。これは、明治になっての教育の成果が現
  れた結果とは考えにくい。既に、新聞小説を楽しむ素養のある
  人々が存在していたのだ。

 ・江戸時代というと、水戸黄門や暴れん坊将軍が思い浮かぶが、
  実際は安藤広重やその他の絵師の浮世絵や、十返舎一九の滑
  稽本や、歌舞伎などを楽しむ精神構造が有ったことが今更の
  ように分かる。

 ・明治というと昭和とか平成と地続きで、大して変わらない感じが
  するが、江戸時代と言うと、何か違った世界のように感じる。

 ・黒岩涙香は最近の人と思っていたが、生まれは文久2年という江
  戸時代の人だと言うことが分かり、実際驚いた。

 ・この黒岩涙香が書く小説を毎日楽しみに待っている人が江戸時
  代が終わって、25年しか経っていない時に30万人以上いる。
  今、朝のテレビでゲゲゲの女房を見ようと楽しみにしている
  のと精神構造上は同じだと思われる。

 ・江戸時代が終わって、パッと新聞小説を楽しむ層が出現したとは
  考えられない。江戸時代の人々の日常の意識は現代の人と大し
  て変わってはいないと言うことが分かる。

 ・黒岩涙香の新聞「万朝報」を購読した人がどんな層の人かは分
  からないが、武士階級だった人だけとは考えられない。当時、廃
  藩置県などで武士は職を失った人が多かっただろうと思われる。

 ・武士階級で無くても、黒岩涙香の小説を楽しめる人が大勢存在し
  たと言うことは、江戸時代の寺子屋教育の質が高かったと言うこ
  とだと思う。現在の小学校から高等学校以上の水準にあったの
  は確かだと思われる。
 

3.黒岩涙香を口語訳する理由

 ・著作権が切れて誰が訳しても好くなったこと。
 
 ・明治時代にこんな面白い作品が出ていたことを知って欲しいた
  め。
 ・もし本が有っても、文字が小さくて、中高年には拡大鏡が無け
  れば読みにくいので、大きい文字で読めるようにしたいため。

 ・私も子供を持つまでは黒岩涙香の名前はどこかで聞いたことが
  有るくらいにしか知らなかった。増して、その作品など読んだこ
  とがなかった。

 ・子供が小学生の頃、どこで知ったのか「鉄仮面」が読みたいと言
  ったことがあった。「鉄仮面」という言葉は知っていたが、その
  小説内容は知らなかった。

 ・調べてみたら、黒岩涙香が書いていることが分かった。図書館で
  借りてみたら、難しい漢字が多い上、文体も文語調で子供には無
  理だし、大人でも面倒くさくて、読む気がしなくなるようなもの
  だった。

 ・話の内容は文体と違って、非常に面白いものだった。そこで、こ
  のまま放置して、読まれないのは、勿体ないと思い、拙い訳なが
  ら、涙香の雰囲気を壊さないように、読める程度に訳してみよう
  と思い立ち、訳し始めた。その時は半分も行かないくらいで止め
  ていたが、その後少しずつ訳して、やっと完訳できたと言うとこ
  ろ。

 ・黒岩涙香の作品をいろいろ調べているうちに、「巌窟王」、「あ
  あ無情」と言った著書名は、黒岩涙香の造語だと言うことが分か
  り、黒岩涙香って、これらの小説を、初めて日本に紹介したり、
  完訳した人だったのかと、今更知って驚いたところだ。

 ・他の作品も面白いのに、手に入らなかったり、読みにくかったり
  したので、下手な訳で申し訳ないと思いながら、現代語に直すこ
  とにした。専門家ではないので、辞書を引いても載っていなかっ
  たりした言葉や意味が分からない言葉は、前後からこういう意味
  だろうと推測して訳したところが何カ所か有る。この訳が物足り
  ない方は原本でお読み下さい。国会図書館に行けば読めます。
  ただし国会図書館の本も古くて破損し、ページが欠落していたり
  ページの下段辺りが消えている本も多い。
  

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