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10.「捨小舟」概略

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第十作 「捨小舟」 (扶桑堂刊より)(転載禁止)

捨小舟 概略

 人殺しにまで零落した父に、愛想を尽かし、親の元を出奔した園枝、寒い晩に、ロンドンへの途中の町の路上で妙なる声で歌いながら凍え倒れる所を、常磐男爵に救われる。
 男爵は園枝の音楽の才能を見抜き、将来を音楽で身が立つようにと音楽学校に入れるが、園枝の美しさ、気高さに打たれ、結局自分の妻にと望む。
 出自を問わないという約束で、常磐男爵の妻に成った園枝だが、男爵に勘当されて、男爵家の相続権を剥奪されていた男爵の甥の永谷礼吉が、男爵家の相続人に復帰しようとして、新夫人園枝を追い出しにかかる。
 水谷礼吉の友達の皮林育堂により、園枝が密に皮林と不義をしていると男爵に思い込ませ、嫉妬から園枝を追いださせる。
 皮林は園枝を追い出した報酬を永谷から早く得ようとして、男爵を殺そうとする。
 男爵に不義密通の疑いを掛けられた園枝は、男爵と別れ、男爵家を出奔するが、父、古松が犯した殺人の共犯の疑いや、男爵毒殺の疑いを掛けられ、未決監獄に収監されてしまう。
 幾等判事に自分は無実だと訴えても信じて貰えず、絶望から心神錯乱状態となるが、園枝が事件に関与した証拠が挙がらず、仮出所となる。
 園枝は未決監獄に収容された時、実は男爵との間の子を身ごもっており、監獄で出産していた。
 


メアリー・エリザベス・ブラッドン著  黒岩涙香 訳  トシ 口語訳

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10.1「捨小舟」前篇(一)~(七十八)はここから目次へ

10.2「捨小舟」後篇(七十九)~(百四十八)はここから目次へ

メアリー・エリザベス・ブラッドンの「Diavola」の翻案小説

1894年(明治27年)新聞「萬朝報」に連載

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